2013年2月11日月曜日

国の国際競争力を決定する要因を考える(4)

---続き

3.国内供給業者は、多数存在し、最も重要な材料、部品、設備、サービスを供給している。

4.国内供給業者の質は、非常に良い。

5.製品/サービスの質、エネルギー、その他の規則(環境規則を除く)に関する基準は、世界で最も厳しい。

6.独占禁止政策は、有効で競争を促進する。

7.企業活動は、多数の企業に広がっている。2、3の企業グループに支配されていることはない。

8.国営企業が、国の経済に果たす役割はほどんどない、あるいはない。

9.国営企業は、民間企業と同じ土俵で競争している。民間企業よりずっと優遇されていることはない。

10.新しく会社を始めることは、簡単である。

11.国の経済において、開発されたクラスターは、多くの分野に多数ある。

12.国の経済において、クラスター内の企業、仕入先、提携企業、各種団体は多数有り、業界団体に支援されている。

13.国において、クラスターを推進する公式の政策は、多数有り、広範囲のクラスターや地域をカバーしている。

14.国における生産機器の取得は、ほとんど国内にある世界レベルの企業から調達できる。

15.国では、ある分野に特化した研究やトレーニング・サービスは、国内にある世界レベルの組織によって提供されている。

Ⅷ.競争力ある企業の活動と戦略とは

1.国際市場における国の企業の競争力は主に、現地独自の製品および製造工程に起因する。

低コストまたは国内の天然資源に起因することは少ない。

2.国の輸出企業は、バリューチェーンの全体(つまり、生産だけでなく製品デザイン、市場取引と販売、物流管理、アフターサービス)に存在する。

主にバリューチェーンの個々の段階(例:資源の抽出または生産)に関係することは少ない。

3.国から近隣諸国への輸出は、かなり多く、増大しつつある。

4.輸出企業は、実質上全ての国際市場で販売する。主に小数の海外市場で販売することは少ない。

5.企業は、世界のライバルに比して研究開発にかなりの投資をしている。

6.企業がテクノロジーを得る手段は、正式に研究し、独自に新たな製品や製造工程を開拓する。

外国企業からの模倣に限られることは少ない。

7.製品の製造工程で使用するのは、世界で最も優れ効率的な製造技術。

労働集約的な方法または何世代も使われてきた製造技術は少ない。

8.マーケティングのレベルは、広範で、世界で最も進んだ手段と技法を採用する。

制限され原始的であることは少ない。

9.顧客志向:国の企業は、顧客および顧客の定着に敏感に応える。

全般的に顧客への対応が悪いことは少ない。

10.国際販売とマーケティングは、現地企業が占有し管理する。

外国企業を介して行われることは少ない。

11.企業は部下に権限を委ねる意欲は、高い、権限が事業所の長やその他の下級管理者にほどんど委任されている。

最高経営陣が全ての重要な決定を下すことは少ない。

---続く

p.s
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2013年2月4日月曜日

国の国際競争力を決定する要因を考える(3)

---続き

8.政府の調達決定が技術イノベーションにつながっている。


9.情報および通信テクノロジー(ICT)(コンピュータ、インターネットなど)は政府の総合的優先事項である。

10.ICTの利用を促進する政府プログラムは、大いに成功している。

11.個人所得税、自動車登録、パスポート申請、事業認可、電子調達などの政府のオンラインサービスは、幅広く実施されている。

12.官庁でのICTの存在は、一般的で、普及している。

13.政府は、国全体の競争力を向上させていくうえで明確なICT導入計画を持っている。

14.政府のICT利用によって、政府サービスの効率が向上し、実業界と市民社会との交流が促進された。

15.IT(電子商取引、デジタル署名、消費者保護)の使用関する法律は、十分に整備され施行されている。

16.インターネット・サービス・プロバイダー間の競争が、高品質、最低限の障害、低価格を確保している。

17.企業は、製品やサービスの購入/販売および顧客とのやり取りに、インターネットを広く使っている。

18.学校でのインターネット・アクセスは、広範囲に亘る、ほとんどの生徒が頻繁にアクセスする。

19.デジタルコンテンツ(テキスト、音声映像、ソフト)は多種のプラットフォーム(固定インターネット、無線インターネット、携帯ネットワーク、サテライトなど)によって広くアクセエスが可能である。

Ⅵ.競争力ある金融・資本市場環境とは

1.金融・資本市場の先進度は、国際基準からみて、卓越している。

2.銀行は、健全なバランスシートを有し、全般的に堅調である。

3.優れた事業計画だけで担保無しに銀行融資を受けることは、非常に容易である。

4.革新的でもリスクの高いプロジェクトを持つ起業家は、国内で投資資金を簡単に見つけられる。

5.前年に比して、企業が融資を得るのは、容易になった。

6.国内証券市場での株式発行による資金調達は、非常に容易である。

7.証券取引に関する法律は、透明で効果的で業界や政府からの不当な影響を受けない。

不透明で効果的でなく業界や政府からの不当な影響を受けやすい。

8.資本の流出入は、法律で規制されていない。

9.外国人による企業の所有は、一般的で奨励されている。

10.対外直接投資に適用される規則は、対外直接投資を奨励する。対外直接投資を阻害することはない。

11.関税および非関税障壁は、国内市場で輸入商品の競争力を大幅に低下させることはない。

12.企業財務実績に関する財務監査と報告基準は、極めて強固であり、世界最高である。

13.少数株主の権利は、法律で保護され、積極的に行使される。

Ⅶ.競争力あるビジネス活動とレベルとは

1.国内市場の競争は、大半の産業において激しい。

2.購買者は、機能や特性についての緻密な分析に基づいて購買決定する。最低価格を基準に購買決定することは少ない。   ---続く   p.s 開倫塾では中学生の高校入試のための「合格必勝パック」を全国販売しております。 詳しくはこちら

2013年1月28日月曜日

国の国際競争力を決定する要因を考える(2)

---続き

7.農業政策は、納税者、消費者、生産者の利害のバランスを保っている。経済に過剰な負担となることはない。


8.経済政策の立案は、分散的で州(都道府県)や市が経済の発展に影響のある重要な決定の権利をもっている。

中央集権的で、政府がほとんどの重要な決定を管理していることは極めて少ない。

9.政府による行政要件(認可、規制、報告)に準拠することは容易である。困難ではない。

10.企業は、自らの業界に影響を与える規制の変更について明確な通知を常に受けている。

通知されないことはない。

11.通関の手続き(商品の輸出入を規制する手続)は迅速で効果的である。

非効率でわずらわしいことはない。

12.金融資産を含む所有権について、明確に定められており、法による十分な保護がある。

明確に定められておらず法による保護がないことはない。

13.知的財産や海賊版に対する保護は十分で執行されている。

14.貧困と所得格差に対する政府の取り組みは効果的である。

15.報道の自由は、完全に自由である。

16.警察の活動は、法の執行と秩序維持からみて信頼できる。

Ⅳ.競争力あるインフラストラクチャーとは

1.国の全般的なインフラは、国際水準からみて、広範囲にわたり、効率的である。

2.国の道路は、国際水準からみて、広範囲にわたり、効率的である。

3.国の鉄道は、国際水準からみて、広範囲にわたり、効率的である。

4.国の港湾施設と内陸水路は、国際水準からみて、広範囲にわたり、効率的である。

5.国の航空旅客輸送は、国際水準からみて、広範囲にわたり、効率的である。

6.国の航空輸送ネットワークは自分のビジネスの可能性が最も大きい海外市場へ接続している。

自社にとって重要な全ての市場に接続している。

7.港湾施設や内陸水路へのアクセスは簡単。

8.国内の地上輸送ネットワーク(バス、電車、タクシーなど)は、幅広い層の旅行者に国内の主要な商業中心地や観光地への効率的で利用しやすい輸送手段を提供している。

9.電気供給の質(障害や電圧の変動がないこと)は、世界最高水準を満たす。

10.業務用の新たな電話回線は、広く利用でき十分信頼に足る。

11.郵便制度は、米ドル100ドル程度の小包を安心して友人から送ってもらえるほど、全く信用できる。

Ⅴ.競争力あるイノベーションとテクノロジーとは

1.先進の技術は、広く入手可能であり、使用されている。

2.企業は、新しい技術の吸収に積極的である。

3.海外テクノロジーのライセンス取得は、新しい技術を獲得する一般手段である。

4.対外直接投資は、新しい技術の重要なソースである。

5.科学研究機関(たとえば、大学の研究所や政府の研究機関)は、国際的に各分野において最高である。

6.R&D活動において、企業と地元の大学との業務提携は、強力で継続中である。

7.ベンチャーに失敗すると、貴重な教訓を得られる機会と考えられる。   大きな恥と考えられることはない。  

---続く  

p.s
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