2011年6月4日土曜日

大学セミナーハウスで考える(2)

月刊誌「みにむ」1997年1月号


2.ミニ・ミニ・シンク・タンク・開倫総研とは

①「講演会」、「セミナー」をどんどん開催。
「趣味は何ですか」といわれると「セミナー参加です」と答えるくらい、私自身は毎日のようにセミナーに出席している。
もし御要請があれば「間違いだらけのセミナー選び」というテーマなら、2時間でも3時間でも「セミナー」が開けるほど、セミナーにはよく出ている。

「林さんは客プロだね」とある有名な先生から言われ複雑な思いがしたことすらある。
今度は私たちが主催する番なので、徹底的に参加者の立場に立った聞けば必ずためになるセミナーを開催するよう心掛ける。

*実際、開倫塾では、生徒のレベルアップのためにはまず教職員のレベル向上という考えのもとに、開倫塾の教職員のレベルアップのためのセミナーを、ほぼ毎週のように開催している。
(内部向けだが、今後公開してよいものは公開させていただく。自分で言うのもおかしいかも知れないが、かなり本格的なので、これに参加したい方は開倫総研までお電話でお申し出下さい。)



②機関誌「かいりん」の発行
原則として開倫塾のある市町村の大学・短大.専門学校をはじめとする先生方、有識者の方々に、できるだけ地域の特性に合った、しかも、一般市民が読んでわかりやすい表現の論文を書いていただき掲載させていただく。

一人ひとりの市民の皆様にお役に立つのみならず、各市町村の発展にも寄与するような内容にさせていただくことを目指す。
また、論文をお書き下さった先生方には、定期的に講演や、セミナーをお願いし、更に深い内容理解にまでもっていきたく思う。
(創刊号が出ましたので.希望の方はお電話を下さい。)



③意識調査の実施
一つの現象について一体どのように人々は思っているのだろうかという意識調査を時宣に応じて行っていく。物事を考える上で机上の空論を排すことが大事だからだ。



④シンク・タンクの研究
欧米にたくさんあって、日本に数少ないものの一つが「シンク・タンク」であるといわれて久しい。

「シンク・タンク」とは何か、をできるだけ調査し、日本におけるシンク・タンクの実態を少しずつ明らかにしたうえで、あるべきシンク・タンクの姿を示し、自らそれに近づきたい。

同時に、もし本当に日本社会にシンク・タンクが必要不可欠であるならば、日本のシンク・タンクの育成にも参加したい。



⑤当面の研究テーマは「結果の出せる職業人の育成」
開倫塾では8年前から.生徒と保護者の皆様向けの塾内誌「開倫塾ニュース」を毎月1回3500部発行しつづけてきたが、その中に、「How To Become」シリーズ(職業に就くにはどうしたらよいか)がある。

今春で100回になるので、そのつづきとして、各分野で「結果の出せる職業人になるにはどうしたらよいか」を調査研究し、少しずつ明らかにしていきたいと思う。

片寄った考え方かもしれないが、少子化のもと、高齢化社会を支え、なおかつ、年1800時間労働制のもとで、今と同じだけの世界最高賃金を維持しながら、
一人ひとりの働き手が心豊かな生活を送るためには、世界一高い内容の仕事をしなければならないと思う。

「名ばかりの職業人」から一日も早く脱却して、目指すべきは「結果の出せる職業人」である。



⑥この他にも「北関東4県の研究」、「環太平洋経済圏の研究」、「EU研究」、「失業問題研究」、「エスニック問題」等々、取り組むべきテーマは山ほどある。

もし、アセアン諸国がEUと同じように同一通貨を使い、一国と同じになったら、また、中国がWTOに本格参画したら当地の繊維産業や、下請工場、農業はどうなるのか。
アジアやヨーロッパ、ラテンアメリカを含むアメリカの変化が、直接我々の日々の生活に結びつき、失業問題となって社会問題化することは、明確である。

先日来、財団法人の日本国際問題研究所から出ている月刊誌を過去3年分お送りいただいて毎週1冊ずつ読んでいる。
読めば読むほど、今ほど国際経済の分野について勉強している人を各市町村で10名単位で育てておかないと、国際変化を読み違え「あっ」という間に市町村の主要な業種が吹き飛んでしまうような気がして、恐ろしい思いがしてきた。

*各市町村や、一定規模以上の企業では、ぜひ国際情勢、とりわけ国際経済に強い職員を二ケタ単位で兼任でもよいから任命して、調査研究費を、とりあえず一人に年間100万円与えることをおすすめする。
(その人達に「国際交流」の仕事は絶対にやらせないこと。
主要な地場産業の海外や国内での動きについての調査研究のみを徹底的に、「今までの仕事との兼任」でもよいから調査費年100万を渡し自由にやらすこと。
会社経営者を集めたセミナーや懇親会等にまわす予算があったら、そこから1000万削って、一人に100万円ずつ、10名に渡すことをおすすめする。
この1000万で、我が街の主要産業が吹き飛ばされずにすむかも知れない。
とってつけたようなセミナーや懇親会、異業種交流、場当たり的な会議をいくらやっても、産業空洞化の対策にはならない場合が多い。
また、いくら部下が勉強しても、最終決定権者が勉強不足では、街や企業の行方も思いやられる。
トップに立つ人ほど、難問だからといって逃げないで、どんなにお金がかかっても、辛くてもたえず勉強することが、また、最も優秀と思われる部下から順に徹底的に勉強させることが大事だ。)





3.おわりに
①日本は世界でもまれな、基本的人権の最も尊重されている国の一つであると確信する。

その意味で、この国の自由主義・民主主義は完成の域に入ったと思われる。
(日本の新聞やテレビばかりに接していると、日本は世界最低の国、これ以上ひどい国はないように思う方が多いようだが、ヘラルド・トリビューンを毎日、
また、ロンドンで出しているエコノミストを毎週読んでいると、解決すべき問題は数多くあるかもしれないが、日本は政治的にも、経済的にも、最も安定している国の一つであるという確信が更に深まる。)



②その中でも思想・表現の自由は最も尊重されていると思う。ぜひこの「みにむ」をお読みの皆様も、自分でシンク・タンクを作りたいと思ったら、誰に遠慮することなく、自己責任、自助努力で、どんなテーマでもよいから調査研究し、その成果を発表したり、セミナーを開きデイスカッションを深め、あるべき姿を目指すべきかと思う。



③そのような、基礎的な作業をコツコツやる市民が増えれば増えるほど、その市町村には活力が生まれ、今まで学校で一所懸命勉強してきた学生達を迎える環境が整備できるような気がする。

一人でも、二人でも、ミニ・ミニ・シンク・タンクはできる。私もがんばりますので、一緒にがんまりましよう。

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