2011年6月7日火曜日

本格的な視察のための基礎知識(3)

(2)事前の準備が全て

①視察に行くときには、「資料集」を絶えず持ち歩くとよい。

次の4冊は視察をする人にとって「武士の刀」にあたる。

絶えず参照するとしないとでは、天と地の差がでる。

そのくらい役に立つ。

  ア、「世界国勢図会」

  イ、「日本国勢図会」

  ウ、「データーでみる県勢」

すべて国勢社の刊行で、毎年改訂版が出るので金を惜しまず毎年買い揃えるとよい。

どこかの国や県、都市に出かける前に前記の本で、その国名・県名・都市名が出ている全箇書に、マーカーでマークしていくと、かなりイメージが湧いてくる。

旅行中も持ち歩き、絶えず目を通し続け、その上で現地で質問すると、物事の本質・問題の核心にズバーと入り込めることが多い。

 エ、「POLITICAL SYSTEMS OF THE WORLD」(Helicon社刊)

のような本も1冊手元におき、これから視察に行く国について解説してあるページを拡大コピーし、英和辞典、できれば英英辞典を使い、意味調べをした上でノートに張り付けて行くと外国視察の場合には本当に役立つ。
(日本の百科辞典でもよい)

  オ、視察先の国や都道府県の新聞記事は、最近の2~3ヵ月分位は切り抜きをすべきだ。

  力、視察予定のテーマについて出版されている本は、できるだけたくさん手元に揃え、メモを取りながら読みすすめること。

視察のテーマについて書かれている雑誌の記事や論文は図書館のレファレンス係に相談し、できるだけコピーを集め、これまたメモを取りながらどんどん読みすすめること。


②視察先が外国ならば.その国のことばは視察先が決まったら、たとえ何か月かでも勉強し、身につけるべきだ。

言語を学びながら、その国に関する本やビデオにもできるだけ多く接するべきだ。

図書館の活用を強くおすすめする。

その国の歴史の本も、読めたら読んでおくとよい。


③言いにくいことだが、英語が読め、聞き取れ、話せなければ、ハナシにならないことも多い。

今の高校生や大学生に舌をまくほど英語の上手な使い手が多い。

学生を家庭教師に頼んででも外国を視察する人は英語を身につけるべきだ。

*外国に視察に行き、使える英語を身につける最も手取り早い方法は、日本で出ている英字新聞を一種類購読して、つらくとも1日1~2時間、一面に出ている記事を辞書をいくらひいてもよいから読みすすめることだ。

読もうとする記事を切り取りノートにパラグラフ(章)ずつ張り付け、その下に単語や語句の意味を書き、また、毎日のように今まで調べた単語を声に出して読んでみることを何か月か続けること。

視察に行く一か月前位からはBS放送で、英語だけでニュースを聴くことを毎日1~2時間し続けると、どこの国へ行ってもコミュニケーションがスムーズにできる。

外国視察中に日本語で全て通すようでは情けない。

まして、若者に英語を勉強せよなどと言う資格はない。




(3)視察中はできるだけ問題の核心に迫ること

①視察には「問題解決」の参考のためにいくのだから、視察中は目的達成のために努力すべきこと当然である。

丁寧に、丁寧に、物を見、話しを聴くこと。

わからないことがあれば礼を尽くして質問をさせて頂くこと。

なぜ視察先ではうまくいって当方ではうまくいかないのか、その原因を深く考えること。

その原因が、当方にはその「しくみ」がないこと、その「しくみ」を支えるような人材が育っていないことがわかったら、別の不要な予算を削減して、必要な人材を採用したり育成しなければならないことがわかってくる。

その人材を育成する人自体が存在しないとしたら、どのような方法で人材を育成する人を育成するかという問題になる。


②ただ、当方ではやっていなくて視察先でやっている事柄でも、それは素晴しいとすぐに飛びついてしまうのも問題だ。

視察先がやっていることでも三つのパターンがある。

つまり、「深く考えてやっている場合」と

「ただ何となくやっている場合」と

「もうやめようと思っているが、今はたまたまやっている場合」

と三つある。

「何となく」や「やめようと思っている」事を見て、視察者が喜んでしまい、当方にそのまま取り入れるようなら、その視察は害悪にすらなる。

「深く考えた上でやっている」ことを、少しずつできるだけ簡単な形にして、実験と修正を繰り返しながら取り入れることが大事だ。

1回や2回訪問したのでは、「深く考えてやっているのか」、「もうやめようと思っているが、たまたまやっている」のか教えてもくれないし、判断もできない。

視察先の当の本人すら気のついていないことも多い。

故に、これぞと思ったところには、一度ではなく、定期的に何回も同じメンバーで訪問すべきである。

夜は缶ンビール1本くらいは飲んでもいいが、同じメンバーで徹底的に視察をふまえた上で、当方をどうすべきか議論をすべきである。

帰ったら、いつからどのようなアクションを起こすべきかアクション・プログラムを立てるべきである。

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