2012年1月28日土曜日

何のために仕事をするのか(1)

東京都江戸川区立瑞江第三中学校第3学年
出張授業資料
2006 年11 月17 日(金)

-ディーセント・ワーク(Decent Work)に就くことをめざそう-


1.「人は何のために働くのか」を考えよう

(1)「ディーセント・ワーク」(Decent Work)という考えがある。


(2)decent には、「適正な」「ちゃんとした」という意味がある。
では、何がDecent Work(ディーセント・ワーク)なのか。

(ア)生活できるだけの収入が得られる仕事

(イ)自己実現できる仕事


(3)「仕事」とは何か。

(ア)世の中に役に立つこと。人様のお役に立つこと。

(イ)世の中や人様のお役に立つとは何か。
仕事には、「お客様」がいる。
その「お客様」の「問題解決」になること。

(ウ)「お客様」の「問題解決」になってはじめて「仕事」をしたことになる。
「結果」を出さなければ、「仕事」をしたことにはならない。


(4)「お客様」の「問題」は、時代の変化とともに急激に変化し続ける。
「急激」に変化し続ける「お客様」の「問題」を「解決」してはじめて「仕事」をしたといえ
る。


(5)「仕事」をしていると必ず「競争相手」が存在する。
「競走相手」もまた、「急激」に変化し続ける「お客様」の「問題」を「解決」しようと創意工夫をし続ける。


(6)「競争相手」との「競争」に負けると、「仕事」を失い、「失業」することになる。


(7)ただし、いくら競争相手に勝っても、社会のルールに反した方法で仕事をしてはならない。

(ア)刑罰の対象になる行為は認められない。

(イ)法律違反は認められない。

(ウ)道徳に反する行為は認められない。

(エ)社内の規定に反する行為も認められない。
※そのためには、刑罰の対象となる行為とは何か、法律とは何か、道徳とは何か、社内で決めた規定とは何かを知らなければならない。「知らない」ことは認められない。


(8)これに加えて、「企業の社会的責任」
(CSR:Corporate Social Responsibility コーポリート・ソーシャル・リスポンシビリティー)が求められる。


(9)最も大切なことは、「社会的使命」(missio、ミッション)といえる。
企業に課せられた「社会的使命」、「企業目的」、「企業倫理」とは何かをいつも考え仕事をし続けること。


(10)「労働生産性」が低ければ、国内外の競争に勝つことはできない。




2.中学生時代に学んでほしいこと
-中学校での勉強の方法、生活の方法は、仕事に役立つ(Decent Workに直結する)-

(1)学習には3段階ある(学習の3段階理論)

(ア)「理解」:うんなるほどと納得すること。よくわかること。腑(ふ)に落ちること。


[A]理解をするために必要なこと。
・「欠席」、「遅刻」、「早退」をしないこと。
※授業に欠席、遅刻、早退をしては、先生がいくら熱心にていねいに教えてくれても、そこに存在しないのだから「理解」は難しい。

・「忘れ物」をしないこと。
※教科書や副教材、ノート、筆記用具、その他授業に必要な「道具」を忘れると、授業を受け「理解」することが難しい場合が多い。
学習効果が半減する場合が多い。

・「私語(おしゃべり)」をしないこと。
※「私語(おしゃべり)」は、先生の話を注意して聞いていないのだから、自分の「理解」が減少されると同時に、「話し相手」の「理解」や「周囲の人々」の「理解」も妨げる。
授業をする先生の授業計画の進行も大いに妨害する行為。

・「居眠り」をしないこと。
※眠っていては、「理解」はできない。

・身体の状況がよいこと。
※体調が悪くては、「理解」はできない。

・授業の内容以外のことをやったり、考えたりしないこと。
※授業に集中しなければ、「理解」はできない。


[B]仕事をするときも全く同じ。
上記のようなことがあると、仕事にはならない。職場でこのようなことが度重なると、仕事を失う原因ともなる。


[C]仕事をする上で、新しいことを学び続ける必要がたえず生じる。
そのときにこのようなことがあると、必要なことを学ぶ第一歩としての「理解」が妨
げられる。


[D]学校での授業態度は、仕事の上でも非常に役立つ。
特に「早寝、早起き、朝ごはん」つまり「規則正しい生活」や「健康(身体の健康、心の健康)」は大切。
※病気がある場合には、病気と闘って、少しでもよくなるように努力しよう。


[E]この「理解」は、「学校」で先生の授業を聞かなくても、職場で誰かから教わらなくても、本やその他のもので自分一人でも可能。
ただし、わからないことが出てくることが多いの
で、「辞書」や「参考書」、「インターネット」などで調べる方法を身に付けておく必要がある。
「図書館」の使い方も身につけておく必要がある。

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