2012年1月25日水曜日

ディーセント・ワーク(Decent Work)をめざして (3)

Q:仕事や活動をする上での、今後の課題は何ですか。



A:「人口減少」と「国際化」、「IT 化」の3つです。

少子化、高齢化の進む日本は、人口が減り始める「人口減少」の社会に突入しました。

FTA(Free Trade Agreement フリー・トレード・アグリーメント自由貿易協定)や

EPA(Economic Partnership Agreement エコノミック・パートナーシップ・アグリーメント経済連携協定)などが、

これから多くの国々と日本との間で締結されますので、人の動き、ものやサービスの動き、お金の動きが今まで以上に自由になり、「国際化」が進みます。

IT を中心にした通信技術が数10 倍単位、いやそれ以上の単位でどんどん進歩し、「IT 化」がとめどなく進んでいきます。





Q:世の中の動きと仕事の内容は関係があるのですか。



A:仕事も社会的活動も世の中の動きに合わせて内容を変えていかなければ、何の役にも立たなくなる場合がほとんどですので、大いに関係があります。

世の中の動きを見誤って、昨日のように今日があり、今日のように明日があると考え、十年一日の如(ごと)く仕事のやり方を全く変えずにいると、

お客様はどんどん減っていき、「生活できるだけの収入」を得ることが難しくなる場合が多いようです。

企業であれば、倒産する場合もあります。





Q:進路を考えるにあたって、中学校、高等学校時代にしておくべきことは何ですか。



A:本日、私の話をお聴き下さっている皆様方の大部分は、高校卒業後に4年制の大学に進学なさると思います。

そうであるなら、大学に進学しても困らないだけの基礎的な学力を、中学校、高校時代に身につけておくことをおすすめします。

一番のおすすめは、興味や関心のある科目あるいは得意科目は、遠慮なく好きなだけ勉強することです。

学年に関係なく、知りたいという欲求つまり「知的な欲求」があったら、中学生であっても高校生の内容にまで、

高校生であっても大学生や大学院生の内容にまで踏み込んで、どんどん自分の力で先へ先へと勉強なさることをおすすめします。

だからといって、タウリンを入手して動物や人体に実験するなどといった法令違反、倫理に反する行いだけは絶対にしないこと。

作ることができるからといって、爆弾を作ったり、それを実際に使用することは、厳に戒めるべきことです。





Q:興味のもてない科目や、不得意科目はどうしたらよいのですか。



A:大学センター入試や、二次試験に合格できるだけの力はどんなことがあっても身につけるべきです。

これに加えて、自分が進学したい学部をできるだけ早く決めて、その学部で勉強するのに必要な中学、高校の科目は抜かりなく勉強しておくことをおすすめします。

例えば、地域環境の勉強を大学でしたいのなら、生物、化学、物理だけでなく地学も必要です。

大学入試科目としてとらなくても、高校で地学の授業があったら必ず履修して下さい。

地学の授業がなければやさしい高校生用の参考書を自分で買い、高校1年生のうちから勉強することです。

中学生のうちから勉強してもよいのですよ。勉強に遠慮は要りません。

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